第31回 羽生市社会福祉大会に参加させていただきました。
前半での貢献された方々への表彰等に関しては、市や社協の広報で紹介されるでしょうから、ここでは後半の発表と講演に関して紹介します。
まずは、羽生市ボランティア連合会の小久保雅夫会長による活動発表。タイトルは「ボランティア活動の現状と課題について」。
画像の通り、「メンバーの高齢化や世代交代が進まずグループの弱体化が進んでいる」とのこと。これは、昨今の、どこの組織や団体においても共通する課題だろう。ボランティアグループともなると、尚更に違いない。「広報活動不足」を繰り返し課題として掲げていらしたので、私のサイトでも取り上げさせていただくことにした次第です。
次に、富岡街3.11を語る会の語り人(かたりべ)仲山弘子さんによる講演。演題は「富岡町の震災被害と町民の現在の暮らし」。
女房の実家が福島県いわき市なので、震災の前も後も、何度もいわき市へは足を運んだものの、もっと福島第一原発に近い富岡町については、正直なところ関心は無かった。
こちら(羽生市)で福島の様子を聞くのと、現地へ足を運んで見たり聞いたりするのとでは大分異なるのは肌で感じているが、仲山弘子さんの講演をお聞きしたところ、もっともっと大変な現実を知った。
特に印象に残った言葉がある。「富岡町は、復興ではなく、その前の復旧の半ばの状態」だということ。そして、故郷を離れて2〜3年が経ち、除染が進んで帰還が許されたとしても、家は損傷も激しくなると同時に既にネズミや泥棒に荒らされてしまい、ソメイヨシノが咲き誇る美しい故郷に、帰るに帰れない現実だということ。
大きな地震も、津波も、がけ崩れ等の土砂災害も河川の氾濫も、何ひとつ心配が要らないかのような羽生の街に住む者としては、もっと、被災された方々に対して出来ることがあるのではないかと、自問自答した。
帰りしなに記録広報誌を女房の分と合わせて二部購入し、ほんのささやかですが、協力させていただいた。
関東平野のほぼ真ん中に位置し、羽生インターからも近く、音響効果が抜群でNHKホール並とも言われる羽生市産業文化ホール。もっともっと、有効利用されることを願ってやまない。